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Channel: Mikekoの徒然ブログ
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2013 Asian Open Trophy(2)

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続いて女子シングル。
 
Satoko Miyahara SP
Music: Merry Christmas Mr. Lawrence, Rain (I Want A Divorce) from The Last Emperor (by Ryuichi Sakamoto)
TSS 54.43 = TES 30.49 + PCS 23.94
 
 
昨季の村上佳菜子選手のSPのように、冒頭にStSqを持ってきて後半にジャンプを2つもってきて基礎点を稼ぐ作戦で作られたプログラム。最初のコンビネーションジャンプは3Lz+3Tを予定していたのだろうが、StSqで疲れたのか3Lz+2Tになった。StSqとスピンは全てレベル4を獲っていて、シニア一年目にしてソチの出場権を狙う彼女の意気込みが伺える。
 
しかし、音楽の変わり目がえらいぶつ切りだと思うのは私だけだろうか。それともこれは仮トラックで、後でもう少し丁寧な編集がされるのだろうか。
 
 
Kexin Zhang(張可欣)選手のSPの動画は見つからず。
 
 
Satoko Miyahara FS
TES 115.42 = TES 62.48 + PCS 52.94
 

冒頭の3Lz+3Tが画面に納まらなかったのは残念(笑)。後半の3Lzで回転不足を取られた以外はすべてのエレメンツに加点がついており、TES60点と、シーズン初戦としては素晴らしい出来栄え。
 
曲は大部分がVicente Amigoのアルバム「Poeta」からだが、チェンジフットコンビネーションスピン(CCoSp)から2Aまでは何か私にはわからない。前半はゆったりといいムードで流れるのだが、終盤レイバックスピン(LSp)からせわしなくなって、最後は半ば強引にフィニッシュに持ち込んだという印象。
 
昨季中国のペアCheng Peng & Zhang Hao組がFSで「Poeta」を使っていたが、やはり最初はゆったりといい雰囲気で始まって、しかし終盤では「いけね、時間なくなる!」とばかりにせわしなく終わったという印象があった。このアルバムからの曲は結構編集が難しいのではないだろうか。
 
Poeta」といえば思い出すのは、やはりStephane Lambiel選手の2007–2008季のFSだが、あのプログラムの音楽はアルバム「Poeta」には入っていないオリジナルと思われる音も入っていて、かなり凝った編集だった。ちなみに振付けたAntonio Najarro氏はスケーターではなく、有名なフラメンコ・ダンサーである。
 
宮原選手は昨季ジュニア世界選手権でテクニカルパネルにジャンプの回転不足と3Lzのエッジエラーを取られまくり、こんなに体が小さい内からこれでは今後成長期に入ったどうなるのかと心配した人も少なくなったのではないか。幸い今回のAsian Open Trophyでは回転不足はFS後半の3Lz一つだけで、3Lzでエッジエラーを取られることもなかった。昨季から比べればジャンプも少し大きくなっただろうか?ただし、その一方で、昨季よりも手足が伸びて、背が高くなったのがはっきりとわかる。昨季はいかにも子供といった体型だったのが、今季は少女らしい体型になってぐっと見栄えも良くなったが、今後彼女の体型がどう変化していくか、それが彼女のジャンプにどう影響していくのか、現時点で予想するのは難しい。
 
 
Kexin Zhang FS
TSS 89.45 = TES 44.85 + PCS 45.60 - 1.00 (fall)
 

冒頭の曲は「Por Una Cabeza」で、それ以外の曲はわからないが、どうやらタンゴのメドレーのプログラム。Zhang選手がタンゴとはかなり意外だった。お世辞にも表情が豊かなスケーターとはいえないし、これまでリズム感が良いという印象を受けた覚えもない。実際遠目にもまだまだ滑りこなせていない感じだし、後半のジャンプで回転不足が続いたのはスタミナ切れのせいもあるのかもしれない。今季このプログラムがどのように成長していくのだろうか。
 
(おまけに続く。)

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